ブタ(黒豚)品種判別検査
Swine “Berkshire” Breed Identification Inspection

基本情報
黒豚(バークシャー種)の遺伝子型を検出し、データベースに照合することで品種を判別します。
検査コード | VB11E |
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標準価格(税抜) | 50,000円 |
所要日数 | お問い合わせ |
提出検体 | 精肉もしくは加工肉100g以上もしくはご相談 |
詳細
測定法 | PCR-RFLP法 |
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検出対象 | 黒豚(バークシャー種) |
バークシャー種について
バークシャー種は、イギリスのバークシャー州原産のブタの品種です。18世紀頃から改良が始まり、世界中で高品質な肉豚として評価されるようになりました。日本には明治時代に導入され、現在では「黒豚」の代表的な品種として知られています。
この品種の最大の特徴は、黒い体毛に足先、鼻先、尻尾の先端が白い「六白」と呼ばれる独特の外観です。中型から大型の体格で、直立した耳と短いがっちりとした鼻を持っています。温和な性格で飼育しやすく、母性本能も強いとされています。
バークシャー種の肉は、きめ細かい霜降りと豊かな風味が特徴です。赤身と脂肪のバランスが良く、柔らかくジューシーな食感を持っています。特に脂肪の質が良く、口溶けがよいため高級食材として珍重されています。
日本では特に鹿児島県での飼育が盛んで、「かごしま黒豚」としてブランド化されています。他の豚種と比べて成長はやや遅いものの、その優れた肉質から多くの料理人や消費者に支持されています。バークシャー種は日本の食文化に深く根付き、特に豚肉料理の高級ラインとして不動の地位を築いています。
当社のブタ(黒豚)品種判別検査について
当社では、ブタの精肉もしくは加工肉を対象とした「ブタ(黒豚)品種判別検査」を提供しています。この検査により、原料の豚肉が「黒豚(バークシャー種)」か「黒豚以外の品種(交雑種、三元豚、ランドレース種、大ヨークシャー種、中ヨークシャー種、デュロック種)」かを識別することが可能です。
検査では、まず試料からDNAを抽出し、続けてPCR法ならびにPCR-RFLP法を用いて複数のDNAマーカーを検出します。ここで使用されるDNAマーカーは、体毛の色素に関わる遺伝子(KIT, MC1R)と関連するDNA多型です。比較的短いPCR増幅長によって判別が可能であることから、DNAの劣化が進んだ加工食品(ソーセージ、レトルトなど)においても、高い判別精度が期待されます。
品種判別検査について
弊社では、農産物や畜産物の品種をDNA分析によって識別するサービスを提供しています。外観では識別困難な品種、性状であっても、科学的に判別できるため、食品の品質管理やトレーサビリティ確保にご活用いただけます。
品種判別検査をご利用の場合は、以下のページもご確認ください。