食用肉(ウシ、ブタ、ニワトリ)の雌雄判別検査を追加しました

2025年1月17日
株式会社日本食品遺伝科学

株式会社日本食品遺伝科学(本社:東京都国分寺市、代表取締役:小野 秀彰、以下当社)は、食用肉のオス・メスを判別するサービスとして、「ウシ(牛肉)雌雄判別検査」「ブタ(豚肉)雌雄判別検査」「ニワトリ(鶏肉)雌雄判別検査」の受託を新たに開始しました。

食用肉では、オスとメスの肉質の違いが食味や市場価値に影響を与えることが知られています。そのため雌雄に関する情報は、消費者の購買選択のために提供されることがあるほか、仕入れや流通時の真正性の担保に活用されます。

ウシ 一部の銘柄牛では、性別がブランドの定義として定められています。また乳牛としての役目を終えたメスの肉は比較的安価で流通し、加工食品などに利用されています。
ブタ オスの肉には特有の匂いがあるため、去勢して飼養されることが一般的です。これにより性別による食味の違いは分かりにくくなりますが、近年のジビエ(イノシシ)の人気により、性差が再び注目されています。 ※ 当社のブタ雌雄判別検査はイノシシにも適用可能です。
ニワトリ オスの肉は繊維質で強い弾力を持ちます。肉用鶏(ブロイラー)はその性徴が現れる前に屠畜されますが、長期飼養される地鶏などでは顕著になります。また、採卵期間を終えた卵用鶏(レイヤー)は肉質が硬いため、加工食品などに利用されています。

ウシやブタなどの哺乳類は、X染色体をホモで持つ「XX型」がメス、「XY型」がオスになります。鳥類はこれと対称的な性決定方式をとり、ZとWで表される性染色体をヘテロで持つ「ZW型」がメス、「ZZ型」がオスになります。

当社の雌雄判別検査では、精肉からDNAを抽出し、PCR法を用いて性染色体X, Y, Z, Wの組み合わせを検出します。これにより、従来の目視や食味による試験に比べ、高い信頼性のもとで雌雄を判定することが可能になります。

詳細は以下のリンクからご確認いただけます。

ウシのイメージ写真
ウシ(牛肉)雌雄判別検査
牛肉のDNAを分析し、雄性染色体Yの有無を識別することで、検体のオス・メスを判定します。
ブタのイメージ写真
ブタ(豚肉)雌雄判別検査
豚肉のDNAを分析し、雄性染色体Yの有無を識別することで、検体のオス・メスを判定します。
ニワトリのイメージ写真
ニワトリ(鶏肉)雌雄判別検査
鶏肉のDNAを分析し、雌性染色体Wの有無を識別することで、検体のオス・メスを判定します。

当社は、今後も食品遺伝子検査の品質改善やラインナップ拡充を通じ、食品消費者の安心・安全と食品関連ビジネスの発展に貢献してまいります。

以上