A2ミルク純度検査およびウシβ-カゼイン遺伝子A1/A2型判別検査を追加しました
2024年12月26日
株式会社日本食品遺伝科学
株式会社日本食品遺伝科学(本社:東京都国分寺市、代表取締役:小野 秀彰、以下当社)は、A2ミルクの製造および流通時に使用できる「A2ミルク純度検査」と「ウシβ-カゼイン遺伝子A1/A2型判別検査」の受託を新たに開始しました。
A2ミルクとは、牛乳中に含まれるたんぱく質の一種『β-カゼイン』が、A2型のみで構成された牛乳を指します。A2ミルクには、牛乳を飲んだ際の腹部不快症状を軽減する効果が期待されており、欧米や中国をはじめ、近年は国内でも注目が高まっています。
ウシのβ-カゼインは主にA1型とA2型の2種類が存在し、国内で飼育されている乳牛の約30%は、生まれつきA2型のみを産生することが知られています。A2ミルクの生産にあたっては、まずA2型の遺伝子のみを保有した乳牛を選抜し、その後生産された牛乳がA1型のものと混ざらないように生産ラインを分けて製品化されます。
「ウシβ-カゼイン遺伝子A1/A2型判別検査」は、A2型の遺伝子のみを保有する乳牛の選抜に使用できます。本検査では、耳片や血液のほか、毛根や生乳といった非侵襲性の検体でも判定が可能です。
「A2ミルク純度検査」では、A2ミルクとして製造された生乳からDNAを抽出し、A1型遺伝子の混入の有無を確認します。A1型遺伝子が含まれている場合は、その推定混入量も算出するため、A2ミルクの品質管理に有益な情報を提供します。
詳細は以下のリンクからご確認いただけます。
※ 本検査はA2ミルクに期待される効果・効能を担保するものではありません。
当社は、今後も食品遺伝子検査の品質改善やラインナップ拡充を通じ、食品消費者の安心・安全と食品関連ビジネスの発展に貢献してまいります。
以上